一枚の布が、世界を結んだ。
遠い地の温もりが、最初の絆でした。
創業の原点 – 1993年:海外での出会い
1993年、医療保健コンサルタントとして海外ODA調査に携わっていたChizukoの夫である紺野平和は、中央アジアや南米の病院で、一枚の布で赤ちゃんを優しく抱く母親たちの姿に深く心を打たれました。それは、単なる育児の道具ではなく、母親と赤ちゃんが文字通り「一体となる」温かく、そして力強い絆の象徴でした。「ベビーウェアリング」というシンプルながらも奥深いアイデア、そして布が持つ無限の可能性に魅せられた紺野の心に、いつかこの温もりを形にしたいという Seed が芽生えたのです。
ベビーウェアリングへの情熱 – 2000年~2001年:アトリエ販売とネットショップ開設
帰国後、紺野はその種を育むように、妻であるChizukoにその思いを伝え、Chizukoは独学でベビースリングの製作を始めます。2000年、笹塚のアトリエで、手作りのオリジナル・ベビースリングの販売をひっそりと開始。一枚の布から生まれる安心感とファッション感は、口コミでどんどんと広まっていきました。そして2001年、より多くの人々に届けたいという想いから、スリング専業メーカー「べべスリング」としてインターネット販売をスタート。小さなアトリエから始まった挑戦は、 ネットショップという新たな舞台へと広がっていきました。
ブランドの進化とグローバル展開 – 2002年~2006年:改名、ニューヨーク進出
2002年、ブランド名は「ピースリング」へと改められました。平和への願い、そして人と人との繋がりを大切にしたいという想いが込められています。そして2005年、世界への扉を開くべく、ニューヨークにPSLING NEW YORK CORPORATIONを設立。2006年には、ファッションの発信地マンハッタンSOHO地区に念願のPSNY店をオープンしました。当初、ベビーキャリアーとしての機能性はもちろんのこと、スタイリッシュなファッションアクセサリーとしてのスリングを提案したPSNYの斬新なコンセプトは、ニューヨークの感度の高い層だけでなく、ハリウッドのセレブリティにも支持され、日本のベビー用品ブランドとして世界的な人気を獲得するまでに成長しました。

美しい抱っこピースリング
ピースリングの歴史と、現在展開している製品の詳細については、ぜひピースリング公式サイトをご覧ください。